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―実況と過去の高温事例との比較による考察― 雑誌名:天気 掲載日:2021年3月31日 用語の説明 ◆気圧配置型 天気図上の気圧の水平分布をもとに、いくつかに分類された型。代表的な型には、南高北低型(夏型)、西高東低型(冬型)、日本海低気圧型、南岸低気圧型、鯨の尾型などがある。[参照元へ戻る] ◆フェーン現象 気流が山を越えて麓の地上に吹き降りてくる際に、麓の地上の気温が上昇する現象。一般的に、気温の上昇の他、風速の上昇と湿度の低下も同時に起こる。フェーン現象にはさまざまなタイプがあるが、代表的・古典的なものとして二つのタイプがある。一つ目は風上地上付近の気流が風上山岳を強制上昇する際の降水(凝結・落下)により、気流が非断熱的な加熱を受け、山を吹き降りる際に断熱的に昇温し(空気塊を断熱的に持ち下げると空気塊の温度は100mあたり約1℃上昇する)地上に高温をもたらすタイプで、ウェットフェーン、湿ったフェーン、熱力学的フェーンなどと呼ばれる。二つ目は、風上上空の気流が降水を伴わずに山を越え、吹き降りる際に断熱的に昇温して地上に高温をもたらすタイプで、ドライフェーン、乾いたフェーン、晴天フェーン、力学的フェーンなどと呼ばれる。これらの区別は、風上側の降水の有無で概ね診断できる。[参照元へ戻る] ◆地上気象観測 全国にある気象台・測候所や、地域気象観測システム(アメダス)により観測された地上付近の気象の観測。観測項目として、地上の気圧、気温、湿度、風向・風速、降水量、積雪の深さ、蒸発量、雲、視程、天気、日照時間、日射量などがある。 参考:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/chijyou/surf.html    https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/amedas/kaisetsu.html [参照元へ戻る] ◆客観解析値 時間的・空間的に不規則に分布し、さまざまな誤差特性をもつ観測データから、3次元的に規則正しく配置された格子点(メッシュ)上の気象要素を求めた結果の値。客観解析値のイメージは下記参考URLを参照されたい。3次元的な大気の状態の把握や、それによりもたらされる大気現象のメカニズムを考察する際などに用いられる。 参考:https://www.data.jma.go.jp/add/suishin/cgi-bin/catalogue/make_product_page.cgi?id=Kyakkan    http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/whitep/1-3-1.html [参照元へ戻る] ◆鯨の尾型 夏の地上天気図で太平洋高気圧の西端部が、日本付近で膨らんだ(その東側ではくびれた)形(図4左、赤色部)になり、南高北低型(図4右、赤色部)に比べて高気圧の形が鯨の尾のように見える気圧配置型。盛夏型としても知られており、その名の通り、日本付近が高温になる際の典型的な気圧配置として知られている。 図4 鯨の尾型(左)と南高北低型(夏型)気圧配置(右)の例 Takane et al. (2014)の図を改変。 参考文献:Takane, Y., H. Kusaka, and H. Kondo, 2014: Climatological study on mesoscale extreme high temperature events in inland of the Tokyo metropolitan area, Japan, during the past 22 years. International Journal of Climatology, 34, 3926–3938. doi: 10.1002/joc.3951 [参照元へ戻る] ◆簡易混合層モデル 日中に、フェーン現象や日射などで加熱された濃尾平野内陸域の大気(図3左側の薄い赤線が加熱された後の温度分布)が北西の風に乗って名古屋を含む都市部や乾燥した地面を移動し浜松に到達する様子(図3)を想定し、この大気の気温が地面を移動する際にどの程度追加的に上昇するかを模した簡単な計算モデル。大気の追加的な昇温量(図3右側の濃い赤色の矢印)は、都市部や乾燥した地面からの加熱量・大気が移動する地面の長さ・大気の移動速度・加熱の影響が及ぶ大気の高さなどのパラメーターにより変化する。本研究では、上記のパラメーターに観測値や現実的な値を入力することで、大気が浜松に到達した際の大気の追加的な昇温量(この理論のもとで現実的に生じ得る気温の値)を見積もった。[参照元へ戻る] お問い合わせお問い合わせフォーム 産総研について アクセス 調達情報 研究成果検索 採用情報 報道・マスコミの方へ メディアライブラリー お問い合わせ English ニュース お知らせ一覧 研究成果一覧 イベント一覧 受賞一覧 研究者の方へ はじめての方へ 研究成果検索 研究情報データベース お問い合わせ 採用情報 ビジネスの方へ はじめての方へ 研究成果検索 事例紹介 協業・提携のご案内 お問い合わせ AIST Solutions 一般の方へ はじめての方へ イベント情報 スペシャルコンテンツ 採用情報 お問い合わせ 記事検索 産総研マガジンとは 公式SNS @AIST_JP 産総研チャンネル 公式SNS @AIST_JP 産総研 チャンネル サイトマップ このサイトについて プライバシーポリシー 個人情報保護の推進 国立研究開発法人産業技術総合研究所 Copyright © National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST) (Japan Corporate Number 7010005005425). All rights reserved.

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