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X., Fischer, K. M., Hua, J., & Gung, Y. (2020). Imaging crustal melt beneath northeast Japan with Ps receiver functions. Earth and Planetary Science Letters, 537, 116173. 用語の説明 ◆巨大噴火 およそ10 km3以上のマグマが、噴出物として地表にもたらされる噴火を指す。多くの場合、大規模な火砕流を伴い、カルデラ形成に至る。[参照元へ戻る] ◆岩石融解実験 高温高圧の環境を再現可能な実験装置を用いて、採取した噴出物を溶融させる実験。一定の温度および圧力条件で溶融させた状態を保持し、化学的に均質になったのち、冷却中に結晶化が起こらないように急冷して回収する。回収した試料を顕微鏡で観察し、融液と共存する鉱物種を判定する。[参照元へ戻る] ◆地震波低速度領域 地震波が通過する速度が、周囲よりも遅い領域を指す。地震波速度が低下する理由はいくつかあるが、火山地域の地下では、マグマや水を主成分とする流体が存在すると想定されることが多い。[参照元へ戻る] ◆カルデラ湖 カルデラ内に水がたまってできた湖。カルデラとは大量のマグマの噴出により、マグマだまりの天井の岩盤が崩落して、その直上の地表に形成される陥没構造のこと。[参照元へ戻る] ◆マッシュ 地下深部のマグマは主に融液と結晶から構成され、含有する結晶の量(結晶分率)がおよそ50%を超えるマグマをマッシュと呼ぶ。結晶量の少ないマグマは流動性に富み噴火可能である。一方、マッシュは流動性に乏しく、そのままでは噴火できないと考えられている。[参照元へ戻る] ◆内熱式ガス圧装置 高圧のガス(主にアルゴン)で圧力容器内の試料を加圧し、容器内部のヒーターで試料を加熱することにより、火山下の高温高圧の環境を再現可能な実験装置。特に、ガスを圧力媒体として用いているため、固体物質を圧力媒体とした実験装置よりも、発生圧力の精度が高い(±1 MPa(約10気圧)程度)。[参照元へ戻る] ◆斑晶 火山岩中のガラス質の石基に含まれる比較的大きな結晶。[参照元へ戻る] ◆走査電子顕微鏡 光より波長の短い電子線で高真空中の試料表面を走査することで、マイクロメートルからナノメートルの微細構造の観察が可能な顕微鏡(1マイクロメートルは1000分の1 mm、1ナノメートルは100万分の1 mm)。[参照元へ戻る] ◆エネルギー分散型X線分光法 試料に電子線を照射した際に発生する特性X線をエネルギーで分光し、化学組成分析を行う手法。元素に固有の特性X線のエネルギー値から元素を同定し、強度から元素濃度を推定できる。本研究では、走査電子顕微鏡に取り付けられた検出器を用いて、噴出物と実験後に回収した試料の分析を行った。[参照元へ戻る] 関連記事十和田湖の成り立ちを示す高精細地質図を刊行 お問い合わせお問い合わせフォーム 産総研について アクセス 調達情報 研究成果検索 採用情報 報道・マスコミの方へ メディアライブラリー お問い合わせ English ニュース お知らせ一覧 研究成果一覧 イベント一覧 受賞一覧 研究者の方へ はじめての方へ 研究成果検索 研究情報データベース お問い合わせ 採用情報 ビジネスの方へ はじめての方へ 研究成果検索 事例紹介 協業・提携のご案内 お問い合わせ AIST Solutions 一般の方へ はじめての方へ イベント情報 スペシャルコンテンツ 採用情報 お問い合わせ 記事検索 産総研マガジンとは 公式SNS @AIST_JP 産総研チャンネル 公式SNS @AIST_JP 産総研 チャンネル サイトマップ このサイトについて プライバシーポリシー 個人情報保護の推進 国立研究開発法人産業技術総合研究所 Copyright © National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST) (Japan Corporate Number 7010005005425). 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