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ENGLISH ホーム 経団連について Policy(提言・報告書) Action(活動) 会長コメント/スピーチ トップ Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2022年6月16日 No.3548 V4+日本~長い歴史と未来の科学研究協力への大きな可能性〈5〉 Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2022年6月16日 No.3548 V4+日本~長い歴史と未来の科学研究協力への大きな可能性〈5〉 -ポーランド~日本の戦略的研究プロジェクトを支える研究者たち 中欧の地域経済枠組みV4(ヴィシェグラード・グループ)に参加するチェコ、ハンガリー、ポーランド、スロバキアと日本との間では、さまざまな分野での協力が進められている。V4諸国がイノベーション戦略に注力するなか、同分野における日本との協力強化が期待されている。そこで4カ国それぞれの科学技術政策の状況、日本企業との連携への期待等について、各在日大使館が紹介する。最終回は、ポーランド大使館より寄稿いただいた。 ポーランドは、欧州はもちろん世界でも、優れた理系研究者を擁する国としてかねてより知られている。数々の国際的なランキングにおいても、ポーランド人研究者は常に上位を占めている。傑出したポーランド人研究者の象徴ともいえるのが、物理と化学で2度にわたりノーベル賞を受賞したマリア・スクウォドフスカ=キュリーである。二つの異なる分野におけるノーベル賞受賞者は唯一無二ではないが、極めてまれな存在である。 日本においてポーランドはフリデリック・ショパンの祖国として有名であるが、現在では、科学の常識を覆すことに加え、世界中で汎用されている技術を発明して世に送り出した国でもある。マイクロプロセッサの製造に不可欠な単結晶技術、カラー写真、地雷探知機、ウオーキー・トーキーを発明したのは、実はポーランド人である。 ポーランド人が多くの科学分野で功績を残してきた背景には、高等教育のレベルの高さが挙げられよう。この事実は、戦略的研究プロジェクトを進めるにあたって、ポーランド人との共同研究を行っている日本の研究機関にも広く周知されている。 大規模研究インフラの建設を伴う日本の代表的な研究プロジェクトの一つであり、長年にわたってポーランドの研究者たちが参加しているのが、二つのニュートリノ実験、スーパーカミオカンデ(Super-K、水量5万トン)とハイパーカミオカンデ(Hyper-K、水量25万8000トン)である。世界最大のニュートリノ観測装置となるハイパーカミオカンデ建設は国際的な協力体制のもとで行われ、ポーランドからはポーランド・ニュートリノ・グループに所属する八つの研究機関が参加している。ニュートリノ振動の研究を目的とするハイパーカミオカンデ検出器の建設は、2020年に開始され、その実現に向けてポーランド教育・科学省がその費用の一部を負担している。09年に開始されたもう一つの実験がT2K(Tokai-to-Kamioka)である。ポーランド・ニュートリノ・グループは、実験と理論の両面から分析し、データを集積している。ビーム生成と遠方検出器の改良後、第2段階としてT2K-Ⅱ実験が予定されている。 二国間協力としては、日本とポーランドの研究機関が共同で進めているプロジェクトの一つである高温ガス炉(HTGR)の研究開発が挙げられる。高温ガス炉の開発は両政府の優先課題であり、プロジェクトの実現を目指して、ここ数年間で日本原子力研究開発機構(JAEA)とポーランドの国立原子力研究センター(NCBJ)の間で数々の合意書を締結してきた。また、19年1月には東京大学大学院工学系研究科とNCBJとが、部局間学術交流の協定に調印し、研究者、職員、学生の交流、共同研究の実施、講演会、シンポジウムの共同実施をはじめ、知見の共有が可能となった。 さらに、V4と日本の枠組み(V4+日本)においても、ポーランドは日本との科学協力を推進している。現在、科学技術振興機構(JST)とヴィシェグラード4カ国の研究支援機関が組織する日本-V4共同研究として、第2回公募で採択された「先端材料」分野プロジェクトに、多くのポーランドの研究者らが参加している。なお第1回公募では、ポーランドの研究者らは、ノーベル物理学賞を受賞した天野浩名古屋大学教授が指揮するプロジェクトに携わってきた。 理化学研究所など日本の先端研究機関、東京大学をはじめとする高等教育機関には、日本と共同研究を行うポーランド人研究者が多く在籍している。極地研究においてもポーランド人研究者の活動は高く評価されている。ポーランドは北極評議会の常任オブザーバー参加国として、とりわけ北極圏において起こっている現象、気候変動とのかかわりなどの探求にあたり、日本のパートナーとしての協力に期待を寄せている。 日本・ポーランド間の科学技術分野における協力を推進するため、在日ポーランド大使館とJSTは、今年新たに「羽ばたく女性研究者賞(マリア・スクウォドフスカ=キュリー賞)」を創設した。今後毎年、傑出した日本の女性若手研究者を表彰していくこととしている。最優秀賞受賞者には、ポーランドの研究機関との交流促進を目的とした、ポーランドへの研修旅行も贈呈される。第1回の最優秀賞は、京都大学の山下真由子助教が受賞した。同賞が、科学研究分野において日本とポーランドを結ぶ新たな懸け橋となることを願っている。 V4+日本~長い歴史と未来の科学研究協力への大きな可能性(全5回) 〈1〉V4諸国の科学技術政策の概要 〈2〉ハンガリー~未来を牽引するバッテリー産業 〈3〉スロバキアと日本の科学技術協力 〈4〉チェコ~活発化する日本との科学技術提携 〈5〉ポーランド~日本の戦略的研究プロジェクトを支える研究者たち 「2022年6月16日 No.3548」一覧はこちら Action(活動) 週刊経団連タイムス 連載・シリーズ記事 バックナンバー 2024年 2023年 2022年 2021年 2020年 2019年 2018年 2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 定期購読のお申し込み ページトップへ 経団連トップ 経団連について 経団連とは 会長挨拶 役員名簿 委員会一覧 会員一覧 電子公告 事務局 関連組織 Policy(提言・報告書) 総合政策 環境、エネルギー 経済政策、財政・金融、社会保障 CSR、消費者、防災、教育、DEI 税、会計、経済法制、金融制度 労働政策、労使関係、人事賃金 産業政策、行革、運輸流通、農業 経済連携、貿易投資 都市住宅、地域活性化、観光 国際協力 科学技術、情報通信、知財政策 地域別・国別 会長コメント/スピーチ 会長コメント 記者会見における会長発言 会長スピーチ Action(活動) 月刊経団連 お知らせ ご意見・ご要望 個人情報保護 著作権、リンク等について リンク 表示:パソコン | スマートフォン Copyright © 1995-2024. Keidanren. All Rights Reserved.

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